トラブルや事故は大丈夫?ファミリーサポートを安全に利用するには?【利用者の声】

実際にファミリーサポートに子供を預けて、怖いトラブルが起こりにくい利用方法を考えてみました。

あなたは、いつ、何のために子供を預けますか?

待機児童となったからですか?病児保育のためですか?
ご自身のリフレッシュのため?
保育園の閉園時間が早くて迎えが間に合わないから?
産前産後の園への送迎?
それとも、病気で療養中だったり、通院に連れていけないからでしょうか?

でも、見ず知らずの他人に預けるのって抵抗があったり、事故が心配だったりしますよね。

ファミサポの事件・事故はどのくらいの頻度?

八尾市の乳児死亡事件から見える常識の違い

八尾市のファミリーサポートで起きた、乳児うつ伏せ死亡事故
泣いて鼻水や涙でぐしゃぐしゃの顔の寝返りも自分で出来ない生後5ヶ月の赤ちゃんをうつ伏せに置いたら、泣くだけで酸素をいっぱい使うのに、鼻も口も塞がれて窒息して死にますよね。
これは、今の若いママ達には常識です。
でも、赤ちゃんを預かっていた提供会員さんは、「どうしてこうなったのか分からない」と、救急車も呼ばす、パニックになっているんです。
この提供会員さんが子育てしていた頃には、頭の形が悪くならないようにうつ伏せに寝かせたり、うつ伏せで頭を持ち上げさせて首の筋肉を鍛えるといいなどと、うつ伏せが常識だったんですね。
もちろん、ファミリーサポートの提供会員さん(預かってくれる方)は、講習を受けています。
しかし、その講習時間はわずかですし、試験や資格は全くありません
そのため、新しい育児知識を入れても、結局、自分のしてきた育児方法しか出来ない方も多く、1対1の密室で保育するので、誰もその間違いを訂正できないんです。

ヒヤリハットやトラブルは報告・公表されない

ネットでファミリーサポートの評判を調べても、すべてのトラブルを把握できません。
これは、ファミサポの運営システムによるものです。
ファミサポでは、提供会員さんとサービスを受ける会員さんがメールやライン、電話などで直接やり取りし、日時が決まれば、ファミサポに双方から電話連絡します。
しかし、サポート終了後は提供会員さんからファミリーサポートへ送る書類しかありません。
つまり、利用者の声をファミリーサポートに伝えるシステムがほぼ皆無です。
些細なトラブルや怪我であれば、営業時間もそこまで長くないですし、わざわざファミリーサポートに電話連絡しない利用者の方が多いです。
一年に一度、ヒヤリハット報告用紙が送られてきますが、Faxなどでの送信が前提の作りで匿名性が保たれていません
加えて、ファミリーサポートは、提供会員さんと利用者を橋渡しする役目がメインで、あとは双方でやってください!といった感じの、メルカリ型放置運営なので、些細なトラブル処理までしてません。
結局、事故の頻度は不明です。

ファミリーサポートは最終のセーフティーネットに

ここまで読まれた方はわかったと思いますが、ファミリーサポートは最終のセーフティーネットとしての利用が良いと、私は思います。

市町村の一時保育や無認可保育所などでも一時預かりはしてくれますし、長時間預けるなら、ファミサポより安いです。
無認可保育所なら延長保育もかなり遅くまで(場合によってはお泊りも)あります。
子連れで利用できるような託児サービスのあるヘアサロンもあります。
保育所や託児室は、提供会員さんの個人宅と比較して、角のある家具や日用品など、子供にとって危険なものはあまり置いていないのが一般的ですし、密室保育ではなく他人の目もあるので、比較的安全かと思います。

つながらないセーフティネット

個人同士なので、比較的融通がきくと思われているファミサポですが、預かって下さる提供会員さんによっては、連絡がつきにくい方も、ドタキャンが多い方もいらっしゃいます。メールの返信が無い、数日間LINEが未読スルー、開始時間が当日まで決まらない、1時間以上遅れる…
まぁ、ご厚意価格なので、なんとも言えませんが、切羽詰まって利用しようとしているママたちからすると、正直微妙で、実際に利用してみて、ファミサポを申し込んだから安心だとは思えない感じです。

ファミリーサポートを安全に利用するには?

病児保育の施設に空きがなかったり、保育園で延長保育してもお迎えが間に合わなかったり、今の園に産前産後も通わせたかったりして、どうしても、ファミリーサポートを使わないとやっていけない!ということもあると思います。
そのような場合に、子供が怪我をしたりトラブルになるなどのリスクを抑えるために、私がしている方法を書いておきます。

事前に自宅で保育をしてもらう

緊急で預かってもらうという最悪の事態になる前に、私は、自宅での保育の様子を観察して、信頼できる人を見極めています。
ファミリーサポートでは、提供会員さんの個人宅で預かるのが基本ですが、何らかの理由があれば提供会員さんが自宅に出張して子供をみてくれます。
1時間程度遊んでいるのを近くの部屋から観察していれば、提供会員さんの人となりがある程度分かってきます。

子どもの相手が上手い人

野球やサッカーなど、地域の子供スポーツに所属して、他の家の子の世話をしたことがある方や、自分の子供以外の甥や姪などを預かり慣れている方は、とても子供の世話が上手いです。

子どもの相手が残念な人

一方で、下の子が悪くても、すぐに上の子を叱りつける方、子供2人をお願いしてもどちらか1人の相手しかする能力のない方(1人は放置)、非常に教育的な遊び方をするけれども、オムツの臭いやトイレ誘導には無頓着な方、子供の話を聞いたり興味を持っているものを観察せずに、一方的に話しかけて、遊び方を押し付けてばかりの方、全く叱らず、子供に好き放題させて家を汚損して、報告なしに帰っていく方、子供のおもちゃ(ブロックなど)で自分の作品を作り上げて帰っていく方…
格安のサポートで、保育士や幼稚園教諭の資格がないというのは、こういうことなんだ、と、よくわかります。

40代でも50代でも60代でも子どもの相手が上手い人は上手いし、残念な人は残念です。

車や自転車での送迎は必要最小限に

車の運転の仕方には、個人差があります。子供のシートベルトをしっかり締めて安全運転をしてくれる人ばかりではありません。
提供会員さんの車に乗る機会は無いので、泣いたらベルトを諦める方、運転の荒い方を事前に見極める方法はありません
自転車に関しても、子どもを乗せての運転スキルは不明ですし、泣きわめいてもぐずってもヘルメットをきちんと着用してくれるかどうかも分かりませんよね。
それに、安全運転していても、衝突される可能性もあります。
車送迎や自転車送迎のサポートは、回数も移動距離も最小限にするのが子供のためだと私は思います。
我が家では、産前産後は、幼稚園バスに乗せる、本当に信頼できる幼稚園のママさんのご厚意に甘える(それなりの恩返しもするし、気も遣いますが…)、幼稚園は休園させる、という感じで乗り切ってます。緊急入院になれば、タクシーでお迎えして病院まで連れてきてもらう予定です。
※これは、ファミサポだけではなく、時給2500円くらいで家政婦さんを雇っても、実母や義母にお願いしても同じです。信頼できない人、信頼できるかどうかわからない人に送迎を任せてはいけません。

公園などの外遊びや水遊びは信頼関係が出来てから

幼い子の外出には危険が伴います。歩道を歩くだけでも、子供の動きを事前によんでおかないと、急な飛び出しに反応できません。 公園によっては、出入り口が何箇所もある所や、生け垣などの囲いが低く子供が車道に出ていける所もありますし、他の子のブランコが当たったり、すべり台の階段の隙間から落ちたり、一瞬目を離すだけで、大事故につながります。
何かあってからでは遅いので、提供会員さんとの外遊びは子どもたちと提供会員さん、利用者(私)と提供会員さんの信頼関係が出来てからお願いしています。
我が家では8回目くらいから(週1利用で2ヶ月してから)でした。
水遊びやお風呂の見守りなどでも、ちょっと目を離している間に、子供は滑ってこけたり溺れたりします。
提供会員さんが、危険性を理解できている方なのか、しっかり見極めてください。

食事やおやつは自分で用意

ファミリーサポートでは、提供会員さんの個人宅で子供の食事やおやつを用意してもらう(後から実費徴収)ことも出来ます。でも、子育てが一段落した世代や他の家庭のご飯、用意してあるおやつが自分の想像とかけ離れている可能性もあります。
チョコレートは禁止と書いていても、甘ったるい和菓子、歯にくっつくキャラメル、喉に詰まりそうなサイズのお団子、塩分の多いスナック菓子、おもち…予想外のおやつが出てくるかもしれません。
家庭のご飯も、味付けや具材や具の大きさなど、年齢に見合ったものが出てくるとは限りません。
(私の義母は1個丸々蒸したさつまいもを皮もむかずにそのまま0歳児のお皿に入れます…)
食べ物は持ち込みしたほうが、安心できると思います。

衛生面に関する事項や投薬は頼まない(or妥協が必要)

外遊びやトイレの後の手洗いなどの衛生面での対応は、各家庭で結構差があります。洗わない、5秒ほどの流水手洗い、石鹸をつける、つけない…手首まで洗う…
妊娠後期にお腹が大きくなって大変なので、歯磨きをお願いしましたが、歯磨きの時間の長さも、我が家は自分で2分以上+仕上げ磨きですが、サポートの方にお願いすると、2歳児に自分で30秒くらいさせて、あとはうがいで終わりでした。。
毎日の薬なども、やはり、飲ませ間違いなどがあると困るので、お願いしないほうが良いと思います。

料金は事前に確認

慣れてくると、1ヶ月毎に集金するようになったり、ちょっとルーズな関係になってしまうこともあるのですが、はじめのうちは、1回毎にサポートを受ける前、もしくは受けた後に料金確認をしてください。
帰りに世間話をして、1時間を1分でも過ぎたら1時間半とカウントする方も居ますし、帰り際に子供が「もうちょっと遊んで~」と甘えて10分くらい長引いても、ノーカウントの方も居ます(ありがたすぎます!!)
このあたりは提供会員さん次第なので、2人以上預ける際には特に注意しておいたほうが良いです。

今のところ、我が家では、人選をし、色々注意しながら大きな怪我なく子供の相手をして頂いています。
内容は、無認可託児所ではしてくれないことをお願いしていますが、家事代行の半額以下というボランティア価格ということを考えれば、大満足です。

もし、2500円/時間(+交通費)なら不満を言っているかもしれませんが、 ほぼ最低賃金なので…